■タイトル:失敗の本質 日本軍の組織論的研究
■著者:戸部 良一 (著), 寺本 義也 (著), 鎌田 伸一 (著), 杉之尾 孝生 (著), 村井 友秀 (著), 野中 郁次郎 (著)
■読んだきっかけ:勤め先の顧問からのオススメ
■感想:太平洋戦争における日本軍が敗戦した失敗に関して各作戦についてその要因を分析していく書籍です。日本軍が敗戦へと転落していく、有名なミッドウェー海戦やインパール作戦などそれぞれについてなぜ敗けていってしまったのかが詳しく書かれています。歴史のことなので後からはいくらでも言えるじゃん、という話もありますが、やはり各戦況において、「それは負けるだろう」と思える部分もありました。
例えば、陸軍と海軍に派閥があり情報連携していない(あえてしない)、補給を軽視して、現地調達する、アメリカ軍が最新のレーダーなどを使っていて、日本軍の動きなどは敵軍に筒抜け、など、もう少しどうにかすれば、ましな負け方があっただろうと思いますが、当時の人たちからすれば、それ以外に選択肢はなかったのかもしれないと思うと哀愁も感じます。
置き換えて、現代の会社組織などでも、派閥だったり、しがらみなどで、基本の原理原則を見失って、「本質はどこで、どこをみて仕事をしているか」などを改めて考えさせられる書籍でした。
■こんな人にオススメ
太平洋戦争になぜ日本軍が負けたのかに興味がある人
会社組織にいて、情報伝達やマネジメントに課題感を感じている人
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