■タイトル:葉隠入門
■著者:三島 由紀夫 (著)
■概要
『葉隠入門』(新潮文庫)は、三島由紀夫が江戸時代の武士道書『葉隠』を独自の解釈で読み解いた評論です。三島は『葉隠』の「武士道とは死ぬことと見つけたり」という言葉に代表される死生観や、潔さ、美意識に強く惹かれ、現代人が失ってしまった精神性を取り戻すヒントとして『葉隠』を捉え直しています。
概要
- 著者: 三島由紀夫
- 出版社: 新潮社
- 出版年月日: 1983/4/1 (文庫版)
- ページ数: 224ページ
- ISBN-10: 4101050333
- ISBN-13: 978-4101050331
内容
- 『葉隠』の現代的解釈:三島は『葉隠』を単なる武士道の指南書ではなく、人間の生き方、死生観、美意識を問う哲学書として読み解いています。
- 武士道の美学:三島は『葉隠』に見られる潔さ、美意識を高く評価し、現代人が失ってしまった精神性を取り戻すことの重要性を説いています。
- 死生観と行動哲学:三島は『葉隠』の死生観を「死を覚悟することで生が輝きを増す」という逆説的なものとして捉え、現代人が主体的に生きるためのヒントとして提示しています。
- 三島自身の思想:本書は『葉隠』の解釈を通して、三島自身の美学、死生観、行動哲学を明らかにするものでもあります。
特徴
- 三島由紀夫の思想が凝縮:三島文学の理解を深める上で重要な一冊。
- 『葉隠』の新たな読み方:従来の解釈とは異なる視点から『葉隠』を読み解き、現代社会に生きる私たちへのメッセージを提示。
- 深遠なテーマ:死、生、美、行動など、人間の根源的な問題を深く掘り下げる。
対象読者
- 三島由紀夫の作品に関心がある方
- 武士道や日本の伝統文化に興味がある方
- 人生哲学や死生観について考えたい方
本書は、三島文学の入門書としても、また、人生について深く考えさせられる哲学書としても読むことができます。
■感想
「武士道とは死ぬことと見つけたり」この言葉は葉隠を知らなくても、一度くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。私もこの本を読む前までは、この言葉の意味を武士とは死ぬことが本懐である。のような意味合いでとらえていました。戦後、この本が神風特攻隊の温床になったということで、GHQより禁書の扱いをうけたといいますが、実際は、死を常に意識することで、明日への覚悟、自らを律すること、いつ死を迎えても恥ずかしくなく美しい身なりでいること、など、本来の意味を理解することで、普段の自分の行いを見直すきっかけになる本だと思います。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」この言葉は葉隠を知らなくても、一度くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。私もこの本を読む前までは、この言葉の意味を武士とは死ぬことが本懐である。のような意味合いでとらえていました。戦後、この本が神風特攻隊の温床になったということで、GHQより禁書の扱いをうけたといいますが、実際は、死を常に意識することで、明日への覚悟、自らを律すること、いつ死を迎えても恥ずかしくなく美しい身なりでいること、など、本来の意味を理解することで、普段の自分の行いを見直すきっかけになる本だと思います。
リンク
コメント