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結論(先に要点)
雑談は「情報交換」ではなく「気持ちのやりとり」。本書はその前提に立ち、初対面・社内・商談・オンラインなど場面別のコツを“NG→OK”で示してくれます。読後すぐに会話がラクになり、特に「会話のラリーを続ける」「共感を大きめに返す」「ほどよく切り上げる」の3点を押さえるだけで、沈黙と気まずさが激減。人見知りでも再現しやすい“型”が豊富です。
こんな人に刺さる
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初対面でいつも緊張して話題が出てこない
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同僚との“朝のひとこと”が苦手
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商談前後のアイスブレイクが盛り上がらない
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オンライン会議の雑談が続かない(反応が薄いと言われる)
本書のキモ:雑談の「7つの基本ルール」
本書の骨格は、雑談を成功させる7ルール。要点だけ噛み砕いて紹介します(本文はNG/OKの対比で具体例が多数)。
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おもしろさ<ラリー
ウケを狙うより“キャッチボール優先”。短く返して相手の球を拾う。 -
情報<気持ち
事実より「どう感じたか」を添えると会話が温まる。 -
時事ネタ<自分の小話
“今日ここに来るまでに起きた小さな出来事”のほうが距離が縮む。 -
アドバイス<肯定・共感
「わかる」「それ良いですね」を先に。正しさより仲間感。 -
あいづち<大きめリアクション
表情・声のトーン・一言の伸びで“場の温度”を上げる。 -
話題転換<自分に近い話題へ引き戻す
途切れたらムリに新ネタ探しをしない。経験・環境など“近場”から。 -
話し続ける<良いところで切り上げる
“余韻を残す”のも雑談力。次回のフックをひと言添えると関係が続く。
シーン別のコツ(今すぐ使える型)
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初対面:「はじめまして」より、まずは**「こんにちは」+名乗り+ひとこと**。形式張った入りより、温度のある“挨拶→小話”で緊張をほどく。
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社内(同僚・上司):天気やニュースの“正解探し”より、ミニエピソード×感情(例「朝、駅が混んでて…ちょっと焦りました」)。
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商談の前後:商品の話に直行しない。相手の負担が軽い質問(「本社からこちらまでどれくらいですか?」)→共感リアクション→本題。
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オンライン:無音が怖いので、相づち・表情・手振りを1.2倍に。チャット欄の短文リアクションも“場の温度”を上げる。
“特設ページ/チェックシート”の活用
版によっては弱点診断やチェックシートが用意され、どこから読むと伸びやすいかが一目でわかります。電子版には基本ルールのチェックシートが記載されているものもあり、手元で反復できるのが便利です。
読んで変わる3つのポイント
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自分の“雑談のクセ”が見える
NG/OKの対比で“やりがち”が浮き彫りに。 -
フレーズより“設計”が身につく
入る→広げる→たたむ、の流れが体に入る。 -
関係が“続く雑談”に変わる
切り上げの一言(例「次回その続き聞かせてください」)で次につながる。
要約:本書の構成
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第1章:基本の7ルール(上記)
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第2章以降:場面別のコツ(初対面/友人・同僚/職場/取引先/親族/オンライン等。各章に“OK例”多数)
“ルール→場面別→例文”の順で、辞書的にも使いやすい作り。
7日間・実践プラン(今日からやること)
Day1:自己紹介の“定型”を作る(名前+所属+今朝の小話)。
Day2:相手の発言に感情語を1つ足す(「それ楽しそうですね」)。
Day3:オンライン会議でリアクションを1.2倍に。
Day4:昼休みの1分雑談で質問→共感→自分の小話の型を試す。
Day5:商談の前後で**“移動”ネタを1往復。
Day6:1会話1回は自分に近い話題に引き戻す**。
Day7:切り上げフレーズを用意(「続きはまた今度ぜひ」)。
他の会話本との違い
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心理×実務のバランス:心理的な納得感と、今すぐ使える会話の型が両立。
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OK/NGの具体性:抽象論に終わらず、セリフ単位で置き換えやすい。
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ビジネスにも家庭にも効く:商談から親族対応まで“同じ型”で回るのが強み。
注意点(正直レビュー)
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“雑談=愛想笑い”ではありません。リアクションは誇張しても、同意の強制にならない範囲で。
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すべてを一度にやらなくてOK。まずは3ルール(ラリー/共感/切り上げ)に絞ると挫折しにくい。
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フレーズ丸暗記より、**流れ(入→広→畳)**を意識すると応用が効きます。
迷ったらここから読み始めよう
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初対面が苦手 → 第2章:初対面編
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反応が薄いと言われる → 基本ルール5:大きめリアクション
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話が長くなりがち → 基本ルール7:ほどよく切り上げ
章立てが明快なので、弱点からピンポイント読みで十分効果が出ます。
書籍データ
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書名:超雑談力 ― 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける
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著者:五百田達成
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出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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仕様:208頁/2019年12月22日発売/税込1,760円(紙)
(出版社公表データを参照)
まとめ(3行)
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雑談は“正しさ”より温度。
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7つのルール×場面別コツを回すだけで、沈黙と気まずさが激減。
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明日から使えるNG→OKの具体例が豊富で、再現性が高い。
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