■タイトル:かぼちゃの馬車事件 〜スルガ銀行シェアハウス詐欺の舞台裏
■著者:冨谷皐介 (著)
■概要
『かぼちゃの馬車事件 〜スルガ銀行シェアハウス詐欺の舞台裏』は、2017年に発覚したシェアハウス「かぼちゃの馬車」を巡る大規模な不正融資事件について、ジャーナリストの冨谷皐介氏が取材・執筆したノンフィクション作品です。
概要
- 著者: 冨谷皐介
- 出版社: 集英社
- 出版年月日: 2021/10/18
- ページ数: 304ページ
- ISBN-10: 4087817281
- ISBN-13: 978-4087817289
内容
- 不正融資の実態:スルガ銀行が行っていた、シェアハウス「かぼちゃの馬車」購入者に対する組織的な不正融資の実態を詳述。
- 被害者の声:不正融資の被害に遭ったオーナーたちの悲痛な叫びや、人生を狂わされた苦悩を克明に描写。
- 事件の背景:スルガ銀行の企業体質、不動産投資ブーム、シェアハウス市場の過熱など、事件の背景にある様々な要因を分析。
- 事件後の影響:金融庁の処分、スルガ銀行の経営再建、被害者救済の取り組みなど、事件後の動きを追跡。
特徴
- 豊富な取材に基づく詳細な記述:関係者への綿密な取材に基づき、事件の全貌を明らかにする。
- 被害者の視点に立った描写:被害者の苦しみや怒りを丁寧に描写し、読者の共感を呼ぶ。
- 事件の背景分析:不正融資がなぜ起きたのか、その背景にある社会的な問題点を深く掘り下げる。
- 事件後の影響にも言及:事件後の動きを追跡し、今後の教訓を提示する。
対象読者
- 不動産投資に関心のある方
- 金融業界の不正に関心のある方
- 社会問題に関心のある方
- ノンフィクション作品が好きな方
この本は、単なる事件の記録にとどまらず、現代社会が抱える問題点を浮き彫りにする作品です。不正融資の被害者だけでなく、私たち一人ひとりが、この事件から何を学ぶべきかを考えさせられる一冊です。
■感想
この事件はテレビなどでも取り上げられたこともあるので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。私たちが生活していると、役所や銀行など、比較的公的な組織が、まさか不正などするはずもない、という心理的盲点をつかれた事件です。詐欺事件が起きると決まって、「私が騙されるとは思ってなかった」「なんで気づけなかったのか」という言葉をよく耳にしますが、実際自分が当事者になったとき、同じような冷静な判断ができるかどうか、というのは分からない部分があります。
この事件はテレビなどでも取り上げられたこともあるので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。私たちが生活していると、役所や銀行など、比較的公的な組織が、まさか不正などするはずもない、という心理的盲点をつかれた事件です。詐欺事件が起きると決まって、「私が騙されるとは思ってなかった」「なんで気づけなかったのか」という言葉をよく耳にしますが、実際自分が当事者になったとき、同じような冷静な判断ができるかどうか、というのは分からない部分があります。
実際の当事者である、著者もこの事件によって、家庭やプライベートに多大なダメージを受けて、時間も労力もかなり消費したといいます。私たちができることと言えば、こういう儲け話や投資話に触れた際、努めて冷静に、本当に大丈夫か、ということを考えるよう肝に銘じるしかないのだと思います。
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