アドラー心理学を実生活に取り入れてみた – 2023/2/4 小泉健一 (著)

■タイトル・著者：アドラー心理学を実生活に取り入れてみた – 2023/2/4
小泉健一 (著)

■感想

【実践的アドラー心理学！】人生が変わる「嫌われる勇気」をビジネスと日常に活かす方法

「アドラー心理学」と聞いて、「なんか難しそう」「心理学の話でしょ？」と思ったあなた。ちょっと待ってください！今回ご紹介する『アドラー心理学を実生活に取り入れてみた』（小泉健一著）は、そんな堅苦しいイメージを覆す一冊です。

アドラー心理学の魅力は、単なる理論ではなく、実生活にすぐ活かせる具体的なアプローチにあります。この本は、タイトルの通り「実生活に取り入れる」ことに徹底的にフォーカスしており、日々の悩みや仕事の課題を解決するヒントが満載。特に、現代のビジネスマンにピッタリの内容です。

本書のメリット：アドラー心理学を「やってみた」人のリアルな体験談

この本の最大の魅力は、著者自身がアドラー心理学を生活に取り入れた体験談がベースになっていること。理論だけでなく、具体的な行動例や結果が描かれているため、「自分もできそう！」と思えるのです。特に以下のポイントが印象的です。

1. 「課題の分離」で悩みが減る

アドラー心理学の基本的な考え方のひとつが「課題の分離」。簡単に言えば、「これは自分の課題か、それとも他人の課題か？」を見極め、自分にコントロールできないことにエネルギーを使わない、ということです。
本書では、著者がこの考え方を使って職場の人間関係のストレスを減らしたエピソードが紹介されています。「あの人がどう思うかは、その人の課題」と割り切ることで、自分の行動に集中できるようになったそうです。

2. 「勇気づけ」でチームのパフォーマンス向上

アドラー心理学では、他人を評価するのではなく「勇気づけ」を重視します。本書では、著者が部下や同僚を「評価」から「勇気づけ」に切り替えた結果、職場の雰囲気が改善し、チームの成果が上がった実例が紹介されています。具体的なフレーズや場面が描かれているので、すぐに真似できそうです。

3. 「目的論」で過去に縛られない

アドラー心理学のもう一つの特徴は「目的論」。過去の出来事ではなく、未来の目的に焦点を当てる考え方です。著者はこの考え方を実生活に取り入れることで、ネガティブな出来事から早く立ち直るコツを身につけたそうです。仕事での失敗やプライベートでのトラブルも、「未来の目的」に目を向けることで前向きに対処できるようになるのです。

面白かった部分：アドラー心理学を実践する「あるある」に共感！

本書では、著者がアドラー心理学を試行錯誤しながら実践する様子が描かれています。その中には、思わず「わかる！」と共感してしまう場面も多数。

「課題の分離」にチャレンジしても、最初は割り切れない！
他人の反応を気にしないと決めても、つい「どう思われているんだろう…」と気になってしまう。著者がその葛藤を乗り越えるプロセスは、「自分もやってみよう」と勇気づけられます。
「勇気づけ」の言葉選びに悩む場面
評価ではなく勇気づけを実践しようとすると、「どんな言葉が相手を勇気づけるんだろう？」と悩むことも。本書では、具体例や著者の失敗談が紹介されており、「こうすればいいのか！」と納得できます。
「目的論」を信じるのが難しいときのリアルな対応策
「未来に目を向けろ」と言われても、過去の失敗が頭をよぎる…。そんなとき、著者がどうやって切り替えたのかが丁寧に描かれており、実践のヒントになります。

ビジネスマンへの教訓：アドラー心理学で「心の自由」を手に入れよう

アドラー心理学は、単なる心理学理論ではありません。実生活で実践することで、心の自由を手に入れ、より充実した人生を送るためのツールです。本書を通じて、以下の教訓を得ることができます。

悩みを減らすには「課題」を見極めること
他人の課題に深入りしないことが、ストレス軽減の第一歩。自分にコントロールできることだけに集中しましょう。
人を動かすのは「評価」ではなく「勇気づけ」
職場でも家庭でも、「評価」ではなく「勇気づけ」を意識することで、相手との関係が良くなり、チームのパフォーマンスも向上します。
未来志向で行動する
過去に縛られるのではなく、未来の目標に目を向ける。この考え方が、失敗から立ち直る力を与えてくれます。