須畑 寅夫 (著)
【リアルすぎて共感不可避!】『バスドライバーのろのろ日記』に学ぶ働く人のリアルとユーモア
毎日働く中で、「なんでこんなに大変なんだろう…」と感じたことはありませんか?そんなビジネスマンのあなたに読んでほしいのが、『バスドライバーのろのろ日記――本日で12連勤、深夜0時まで時間厳守で運転します』(須畑寅夫 著)です。
タイトルだけで何だか惹きつけられますよね。「12連勤」「深夜0時」…聞いただけで疲れそうですが、実際の内容はそれ以上に濃厚!ベテランバスドライバーである著者が日々の体験をつづった日記形式のこの本、働く人すべてに響くユーモアとリアルな描写が詰まっています。
本書の魅力:バス運転手の現場から学ぶ「働き方」のリアル
バスドライバーという仕事は、時間厳守の運転、複雑な人間関係、予測不能なトラブル…と、決して楽ではありません。本書では、そんな日常をユーモアを交えながら赤裸々に語っています。特にビジネスマンにも刺さるポイントがいくつもあります。
1. 「職場あるある」の嵐
バス運転手の仕事には、ビジネスパーソンなら誰もが共感できる「職場あるある」が満載です。
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上司の無理難題
突然のシフト変更や、トラブル対応に追われる姿が、どの職場でも共通の悩みに感じられるはずです。 -
お客様対応のストレス
遅延にクレームをつけてくるお客さん、突然の変更に苛立つ人々…。営業や接客業をしている人なら、この苦労は痛いほど分かるでしょう。 -
チームワークの難しさ
同僚との連携や情報共有の重要性は、どんな仕事でも共通。著者の試行錯誤がリアルに描かれています。
2. 「時間厳守」というプレッシャー
バス運転手に求められるのは、乗客を時間通りに目的地へ届けること。これ、まるでビジネスの「締め切り厳守」と同じプレッシャーです。
本書では、交通渋滞や予期せぬトラブルにどう対応するかが細かく描かれています。その姿勢は、「予測不可能な事態にどう対応するか」というビジネスの課題解決にも通じるものがあります。
3. 「働き方改革」のヒント
12連勤というハードな働き方がタイトルにも登場しますが、本書では「働くこと」に対する著者の視点が深く語られています。
なぜ働くのか、どうすればモチベーションを保てるのか――働きすぎの現代社会で忘れがちな「仕事と自分」の関係を考えさせられる内容です。
面白かった部分:ユーモアと涙が交錯する日々のエピソード
この本の魅力は、ただ暗い話だけではなく、著者のユーモアセンスが随所に光っていることです。
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クレーマーとの攻防
乗客が「3分遅れてるじゃないか!」と怒鳴る場面。著者の心の声が「道路に信号機置いてるのは俺じゃない!」とユーモアたっぷりに描かれています。このツッコミ、誰しも心の中でしてしまったことがあるのでは? -
思わず笑える車内トラブル
雨の日に傘を忘れたお客さんが大騒ぎ。その後、傘が見つかった瞬間の妙な団結感が描かれる場面は思わずクスリと笑えます。 -
泣けるエピソードも満載
深夜、終電後の路線で助けを求めるお年寄りや、落とし物を届ける小さな親切など、人間味あふれるエピソードも多く、働くことの意義を考えさせられます。
ビジネスマンへの教訓:働くことの意味を見直そう
本書は、日々働く中での葛藤や喜び、そして「働くことの本質」が語られています。特に以下のポイントは、すべてのビジネスマンにとって学びになるはずです。
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トラブル対応は「冷静さ」が命
どんなトラブルでも、慌てず騒がず対応する著者の姿勢は、プレッシャーに強いビジネスマンになるためのヒントです。 -
ユーモアがストレスを軽減する
仕事でのストレスや理不尽な要求に対して、ユーモアで返す著者の姿勢は、私たちの心にも余裕を与えてくれます。 -
「働く理由」を見つめ直す
本書を読むことで、「自分にとって仕事とは何か?」を改めて考えるきっかけになります。特に、忙しさに追われがちな現代人にとって、大切な問いかけです。
結論:『のろのろ日記』で「働くこと」に勇気と元気をもらおう!
『バスドライバーのろのろ日記』は、ただのバス運転手の日常ではありません。働く人が抱える悩みや喜びを代弁しつつ、「もっと楽しく、もっと前向きに働く」ためのヒントが詰まっています。
ユーモアと涙が交錯するエピソードに心を打たれ、読み終わる頃には「自分も明日から頑張ろう」と思えること間違いなし!仕事に疲れたとき、そっと手に取ってみてください。働くすべての人の心に響く一冊です。
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