■タイトル:人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学
■著者:松本 健太郎 (著)
■概要
『人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学』は、経済学者の松本健太郎氏による著書です。この本では、人間の悪や欲望といった負の側面に焦点を当て、行動経済学の観点から分析しています。
概要
- 著者: 松本健太郎
- 出版社 : 毎日新聞出版 (2020/7/11)
- 発売日 : 2020/7/11
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 336ページ
- ISBN-10 : 4620326402
- ISBN-13 : 978-4620326405
内容
- 悪と欲望の経済学:悪意や欲望が経済活動に与える影響を、行動経済学の理論や実験結果を交えて解説。
- 人間の負の側面を理解する:詐欺、裏切り、依存症、差別など、様々な悪の事例を紹介し、そのメカニズムを解明。
- 悪を抑制するための政策提言:行動経済学の知見を活かし、悪を抑制するための具体的な政策や制度を提案。
特徴
- 従来の経済学では扱われなかったテーマ:人間の負の側面に焦点を当て、経済学の新たな視点を開拓。
- 行動経済学の知見を活かした分析:実験や調査に基づいたデータを用いて、人間の行動を科学的に分析。
- 具体的な事例と政策提言:身近な事例を挙げながら、読者が理解しやすいように解説。
対象読者
- 経済学に興味のある方
- 人間の行動や心理に興味のある方
- 社会問題に関心のある方
- ビジネスパーソンや政策立案者
この本は、人間の悪や欲望といった負の側面を、経済学の視点から理解し、より良い社会を築くためのヒントを得られる一冊です。
■感想
本書は、人間の行動心理学に基づいた商品の購買行動などについて、実際のエピソードを交えながら書かれています。よく商品開発で顧客にアンケートを取ってそれに合わせて商品開発をした結果、失敗に終わるケースとして、マクドナルドの例が上げられています。顧客にマクドナルドについてどんなメニューがあったらいいか、ということをリサーチした結果、「もう少しヘルシーなものがあったらいい」という意見があったそうです。それに合わせてマクドナルドがヘルシーメニューを開発して販売したところ、これがあまり売れなかった。反対に、より倍々バーガーなど、よりギルティーなメニューを販売したら、逆に売れた、というエピソードがあったそうです。
本書は、人間の行動心理学に基づいた商品の購買行動などについて、実際のエピソードを交えながら書かれています。よく商品開発で顧客にアンケートを取ってそれに合わせて商品開発をした結果、失敗に終わるケースとして、マクドナルドの例が上げられています。顧客にマクドナルドについてどんなメニューがあったらいいか、ということをリサーチした結果、「もう少しヘルシーなものがあったらいい」という意見があったそうです。それに合わせてマクドナルドがヘルシーメニューを開発して販売したところ、これがあまり売れなかった。反対に、より倍々バーガーなど、よりギルティーなメニューを販売したら、逆に売れた、というエピソードがあったそうです。
このことから、顧客の回答と本音は違う、顧客が本当のことを言うとは限らないということが一例のエピソードとしてわかります。私たちは普段から広告や、デパートなどでも、こうした心理が巧に利用されて、ついつい購入まで導かれてしまいます。
これが一般の通常商品なら良いのですが、情報商材の詐欺などに使われることも、往々にしてあるので、一時の衝動にとらわれるのでなく、冷静な判断が必要だと感じます。
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