心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 (単行本) 単行本 – 2013/8/22 枡野 俊明 (著)

自己啓発
■タイトル・著者:心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 (単行本) 単行本 – 2013/8/22
枡野 俊明 (著)
■感想

心配事の9割は起こらない?禅の教えで不安を解消!【書籍レビュー】

「心配事の9割は起こらない」

この言葉を聞いて、あなたはどんな気持ちになりますか?

「本当かな?」「そんなわけないよ…」そう思う方もいるかもしれません。

でも、もしこれが本当なら、どれほど心が軽くなるでしょうか?

今回は、禅僧であり、庭園デザイナー、大学教授でもある枡野俊明さんの著書 『心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」』 をもとに、不安や心配事を減らし、心穏やかに生きる方法を探っていきましょう。

なぜ私たちは心配するのか?

現代社会は、情報過多で常に時間に追われ、ストレスを感じやすい環境です。

SNS で他人のキラキラした生活を目にしたり、ニュースでショッキングな事件を知ったりすることで、不安や心配事が増幅してしまうことも少なくありません。

枡野さんは、著書の中で、私たちが心配する原因を 「妄想」 だと言います。

過去の失敗体験や未来への不安など、頭の中で作り出した「もしも」にとらわれてしまうことが、心配事の根本原因なのです。

禅の教えが不安を解消する

では、どうすれば「妄想」から抜け出し、心配事を減らすことができるのでしょうか?

その答えは、禅の教え にあります。

禅は、1500年前にインドから中国へ、そして日本へと伝わった仏教の一派です。

坐禅や瞑想を通して心を静め、自分自身と向き合うことで、物事の本質を見極める力を養います。

本書では、禅の教えを日常生活に活かすことで、不安や心配事を減らし、心穏やかに生きる方法が紹介されています。

心配事を減らすための具体的な方法

本書で紹介されている、心配事を減らすための具体的な方法をいくつかご紹介します。

  1. 人と比べない

SNS や周りの人と自分を比べて、「あの人はすごいのに、自分は…」と落ち込んでしまうことはありませんか?

禅の教えでは、 「莫妄想(まくもうぞう)」 つまり「妄想するな」と説いています。

他人と比べることは、まさに妄想であり、苦しみの原因となります。

大切なのは、他人ではなく、 「過去の自分」 と比べることです。

昨日の自分よりも少しでも成長していれば、それで十分なのです。

  1. 「今」を大切にする

過去の後悔や未来への不安にとらわれて、「今」を大切にできていない方も多いのではないでしょうか?

禅では、 「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」 という言葉があります。

これは、「毎日が良い日である」という意味です。

どんな日にも、喜びや感謝を見出すことで、心は満たされていきます。

「今」に集中し、目の前のことに全力を尽くすことが、心を穏やかにする秘訣です。

  1. 足るを知る

「もっとお金が欲しい」「もっと素敵な恋人が欲しい」…

人間の欲望には際限がありません。

しかし、常に「もっと」を求めていると、心は満たされず、不安や不満を感じやすくなります。

禅の教えでは、 「小欲知足(しょうよくちそく)」 つまり「小さな欲望で満足を知ること」が大切だと説いています。

今あるものに感謝し、満足することで、心は豊かになり、穏やかな日々を送ることができます。

  1. 「捨てる」ことを学ぶ

私たちは、物だけでなく、情報や人間関係など、様々なものに囲まれて生きています。

しかし、本当に必要なものは、それほど多くありません。

禅では、 「喜捨(きしゃ)」 つまり「見返りを求めずに施しをすること」を大切にしてきました。

不要なものを手放すことで、心は軽くなり、本当に大切なものに気づくことができます。

  1. 自然と触れ合う

自然の中に身を置くことで、心は癒され、穏やかさを取り戻すことができます。

忙しい毎日の中でも、意識的に自然と触れ合う時間を作るように心がけましょう。

近くの公園を散歩したり、庭で草花を育てたりするだけでも、心のリフレッシュになります。

まとめ|禅の教えで心穏やかに生きよう

今回は、 『心配事の9割は起こらない』 を参考に、禅の教えから学ぶ、不安や心配事を減らす方法をご紹介しました。

本書では、今回ご紹介した以外にも、様々な禅の教えが紹介されています。

ぜひ本書を手に取って、心穏やかに生きるためのヒントを見つけてみてください。

 

コメント