自己矛盾劇場 ―「知ってる・見えてる・正しいつもり」を考察する

教養
■タイトル:自己矛盾劇場 ―「知ってる・見えてる・正しいつもり」を考察する
■著者:細谷 功 (著)
■概要

【笑ってるあなたが、実は笑われてる側かも?】自己矛盾劇場で「無自覚の矛盾」に気づこう!

「あの人はいつも人の批判ばかりしてる」って批判してる人、見たことありませんか?

実はそれ、自己矛盾なんです。

日常に潜むこんな「無自覚の矛盾」を鋭くえぐり出すのが、細谷功氏の『自己矛盾劇場 ―「知ってる・見えてる・正しいつもり」を考察する』です。

自己矛盾って一体何?
自己矛盾とは、自分の言動や考え方が矛盾している状態のこと。

本書では、私たちが日常的に陥りがちな自己矛盾を、「知ってる・見えてる・正しいつもり」という3つのキーワードから紐解いていきます。

知ってるつもり: 知識があると思い込んでいるが、実は理解が浅い
見えてるつもり: 物事の本質を見抜いているつもりだが、表面的な部分しか見ていない
正しいつもり: 自分の考えが正しいと思い込んでいるが、実は偏見や思い込みに囚われている
なぜ自己矛盾に陥るのか?
自己矛盾に陥る原因は、「メタ認知」の欠如にあります。

メタ認知とは、「自分の思考や行動を客観的に見つめ直す能力」のこと。

この能力が低いと、自分の思考のクセや盲点に気づけず、無自覚のうちに矛盾した言動を繰り返してしまうのです。

自己矛盾の恐ろしさ
自己矛盾は、単なる思考のミスではありません。

人間関係の悪化: 相手に不信感や不快感を与え、信頼関係を損なう
成長の阻害: 自分の間違いに気づけず、成長の機会を逃す
不毛な議論: 建設的な議論ができず、時間を無駄にする
本書で得られること
本書を読むことで、

自己矛盾のメカニズムを理解し、陥りやすいパターンを把握できる
メタ認知能力を高め、客観的に自分を見つめ直すことができる
コミュニケーション能力を向上させ、円滑な人間関係を築くことができる
視野を広げ、多角的な視点から物事を考えることができる
こんな人におすすめ
自分の思考のクセや盲点に気づきたい人
コミュニケーション能力を向上させたい人
人間関係の悩みを抱えている人
物事を深く考えたい人
批判的な思考に陥りがちな人
SNSでの炎上や論争を見聞きしてモヤモヤする人
まとめ|自己矛盾の罠から抜け出そう!
自己矛盾は、誰にでも起こりうること。

しかし、それに気づき、改善していくことで、私たちはより良い人間関係を築き、成長することができます。

本書を手に取り、あなた自身の「無自覚の矛盾」に気づき、より豊かな人生を歩んでいきましょう!

例えば、「多様性尊重しましょう」と言ったときに、「私は多様性のある社会に否定的です」という考え方も認めなくてはいけない? 

「これ、ここだけの話なんだけど、誰にも言わないでね?」誰にもと言っているけど、私には言っているけど、私以外にも言っているのでは?

など、自分や他者含めて、自己を顧みて、俯瞰して自分の言動を捉えてみようと思う一冊です。

 
 
 

コメント